SMS(Strategic Management Society)の年次総会は、戦略系トップの国際学会です。今年度はサンフランシスコ開催(2025年10月11日~14日)と聞き、ぜひ参加したいと考えました。発表が採択されること自体が難関なのですが、共同研究者の松永先生/渡邉先生に頑張ってもらい(?)、無事に採択され、行ってきました。
発表した研究タイトルは”Open Innovation, Corporate Entrepreneurship, and the Theory of Motivated Information Management(TMIM)”
日本のオープンイノベーション担当者1200名のアンケートデータから、不確実性の中で行動を起こす要件を明らかにしたもので、松永先生の専門であるコミュニケーション系の理論を応用したものです。
当日の発表資料はこちら
30人ほどのオーディエンスから矢継ぎ早に質問が飛び、なかなか大変でしたが、気づき多い時間でした。研究を皆さんの手元に届けるべく、パブリッシュまで頑張っていきたいと思います。
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学会には研究発表の他にもたくさんの機会があります。今回、シリコンバレー開催ということで、Plenaryセッションが豪華でした。リーンスタートアップの提起者であるスティーブ・ブランク、PlaidのCEOザック・ペレなどの登壇セッションを聞くことができました。また、RBV(リソース・ベースド・ビュー)提唱者のJ. Barney教授や、”アイゼンハート・メソッド”と呼ばれる定性分析による理論構築の方法を確立したK. Eisenhardt教授(私のインタビュー記事はこちら)が登壇したセッションは、朝イチにもかかわらず立ち見が出るほどでした。
学会全体を通じて、「経営学がどうやって経営の実践に貢献しうるか」を問い続ける雰囲気でした。AIの話はもちろん盛んに議論されていましたし、単に「成功の要件(what)」を明らかにするだけではなく、「どうやってやるか(how)」を解き明かそうとする議論は、生きた議論として心に刺さりました。
しかし、日本の研究者についぞ会わず。立ち話した研究者たちも「日本から研究者来てるの?中国と韓国からはいっぱいいるけど、日本からはあなた以外会ってない」など。AoMは若い日本人研究者が束でやってきている感じですが、SMSはハードル高いのかしら?次回は、研究者仲間はもちろん、日本の起業家や官僚の人を誘って行ってみようかな、などとも思いました。

Plaid創業CEOのザック・ペレ
猛烈な早口と熱量で喋るのが、この地のトップ起業家の特徴。VISAへのバイアウトの決定から破談、この後の急成長までの、ジェットコースターのような日々を語る。そしてフィンテックの未来について。

スティーブ・ブランクが世界の経営学者たちに向けて「起業家は暇じゃないから、あなたたちの書く論文を読んじゃいない。でもその知は伝えるべき。じゃあどうやって伝えるか考えて!」と。彼もまた、猛烈な早口&熱量

朝イチ、経営学のレジェンド(J Barney教授、K Eisenhardt教授など)登壇セッションは、満席立ち見。知性とウイット+パッション、現場感とアカデミア感を兼ね備えた議論は、流石のクオリティ。日本語でこのレベルの議論をできる人がいるのかを考えて悶々とする朝