全米コミュニケーション学会での受賞

研究活動

グロービスの松永正樹先生、東京理科大学の渡邉万里子先生との共著が、2025年度全米コミュニケーション学会(NCA)で「組織コミュニケーション分科会」のトップ4Paper Awardを受賞しました。

松永先生と渡邉先生(慶應ビジネススクールの博士課程同期です)と私と3人で、コロナ前から継続的に議論を続けてきました。我々3人は元々の専門(博士学位を取った時の専門)が異なります。松永先生はコミュニケーション学、渡邉先生は国際経営、私は戦略論。しかしながら3人とも数年前から、アントレプレナーシップに関心を寄せるようになり、共同研究者となりました。

今回の研究は、コミュニケーション論における理論「Theory of Motivated Information Management(動機付けられた情報管理の理論)」を、大企業のオープンイノベーション担当者の行動決定解明に応用できないか、と考えて進めてきたものです。

TMIMでは、個人が不確実性に直面する際、その不確実性を解消しようとして情報探索を進める場合と、そうでない場合があるという現象に着目しています。そして、情報探索を進めるという決定は「自己効力感」と「費用便益比率」によって規定されると明らかにしています。

我々の研究では、その情報探索活動をオープンイノベーション担当者としての活動に置き代えた上で、「個々の担当者の活動」に対する「個人認識(費用便益比率と自己効力感)」と「組織状況」が及ぼす影響を測定しようとしました。日本のオープンイノベーション1200名へのアンケート調査を行い、「企業の起業家精神(Corporate Entrepreneurship)」と「組織的サポート」が重要であることを明らかにしました。

シュンペーターはイノベーションのことを「新結合」という言葉でもって表現しました。既存の知と既存の知が出会い結合することによって新しい知が生まれると。松永先生、渡邉先生との共同研究では、専門が違うからゆえの、新しい知が生まれる瞬間を何度も体験してきました。他の研究チームでも、私は積極的に異なる専門の先生とコラボレーションしています。

学会参加者数約4,000名の大きな学会。我々が発表した分科会に投稿された論文は全部で144本で発表採択率69%。 トップペーパーについては、まず査読結果上位10本が選ばれて追加審査の対象となり、そこで上位4本が選ばれたとのことでした。

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