みなさんこんにちは!芦澤ゼミ2期生の大畠です。
今回は、私が交換留学をした、スタンフォード大学教育大学院(Stanford University, Graduate School of Education)での日々について紹介します!
スタンフォード大学はアメリカのカリフォルニア州、パロアルトという、シリコンバレーのど真ん中に位置する私立大学です。シリコンバレーは言わずもがな世界一スタートアップ企業が集まる、いわば聖地です。AppleやGoogleのようなビッグテックはもちろん、近年では多くのAIスタートアップユニコーンを輩出する、スタートアップエコシステムを体現した最大の成功事例です。
実は私、過去にもこのシリコンバレー、スタンフォード大学に訪れたことがあるんです。
ぜひ過去の芦澤ゼミシリコンバレー合宿の記事をご覧ください!→記事はこちら
今回私が参加したスタンフォード大学の交換留学プログラムは、慶應の未来先導基金に採択されているプログラムです。スタンフォード・慶應それぞれ4名ずつが選抜され(Stanfordからは、Graduate School of Education 2名, Sustainability 1名, d.school 1名 。 慶應からは、大学院メディアデザイン研究科 3名, 経営管理研究科 1名)、Learning Designに関するプロジェクトを行うというものでした。Learning Designとは、ある問題(Problem Space)を、なんらかの教育的介入を行うことによって、解決するというものであり、その介入方法をデザインするというものです。
今年のテーマは「サステナビリティに関するProblem Spaceを明確にし、Learning Designについて考えよ」というものでした。
この留学期間中、大学で授業を受けながら、空き時間を見つけては自由にチームメンバーとパロアルトはもちろんサンフランシスコなどにもフィールドワークに出かけたり、文献を探してディスカッションを行ったり、とにかく1日あたりの密度が本当に濃い時間を過ごすことができます。今回はそんな日々の中でも私が特に刺激的だった経験をいくつかご紹介させてください!

まずは、授業スタイルとキャンパスの設備です。
今回通っていたのはGraduate School of Educationの中でもLDT(Learning, Design and Technology)プログラムという、特定のプログラムでした。そのため、座学で考えるだけの授業というものはほとんどなく、全ての学生が物理的に体のどこかを動かし続けている、そんな授業スタイルが一般的でした。
デザインもただ紙に書くのではなく、自らの手を使って、印刷して、切って、塗って、接続して…
プロジェクトのプレゼンテーション準備の授業も、スライドの内容を相談し合うのかと思いきや、授業が始まったらまずボイストレーニングから始まり、全身を使って表現をする練習をする。
講義形式の授業が始まったかと思うと、受講している学生が数名前に出て、いきなりプレゼンが始まります。なんのテーマで毎回プレゼンをしているの?と質問すると “Whatever you want to share 😁” と返ってきて、自主的なミーティングならまだしも公式の授業ですらこんなにも常に体と頭を動かし続けている姿にワクワクしました。
ここまで授業スタイルについて書きましたが、何より重要なのが、それを可能にしている設備がある、ということです。私たちが普段通っていた棟は、EducationのANKOという建物でした。初日から日本語すぎて笑いました(単にAngela Nomellini と Ken Olivier の頭文字をとっただけでした)が、この気品溢れる歴史的な見た目をした建物に入ってみると驚くべき設備がありました。

地下に入るとMakeryという製作用の特別室があります。この教室にはCraftingに必要な道具や素材が完備されている上、Makeryには学生アシスタントがついており、いつ行っても自分たちの製作に関する相談ができ、サポートを受けることができます。写真奥には、3Dプリンターも完備されており、デザインスクールが別であるとは思えないほどの充実ぶりです。まさに図工室 Lv.MAX。しかも同じフロアにはAI Tinkeryという世界中のあらゆるAIを使用できる部屋も用意されており、バイブコーディングが容易となった最近では、ソフトウェアとハードウェアを同時にプロトタイピングできる設備が整っています。

他にもこの大きくて綺麗なオープンスペース、外からの見た目とはギャップのある床に寝そべられるほどの綺麗な内観です。このスペースは多くの学生が交流できる場として活用するほか、特別な日にはパーティ会場にも様変わり、大きな窓から光も入る空間です。
このオープンスペース同様、アメリカの大学には多くのベンチがあり、学生たちは様々なスペースで談笑したり、作業したり、議論したりすることができます。
次に、議論スタイルです。
私はビジネススクールに所属していたからこそ、この違いが余計に鮮明に映りました。ビジネススクールでの議論といえば、問題を丁寧に分解し、フレームワークに当てはめ、論理的に整理してからアイデアを出していくイメージがあり、私自身そのプロセスに慣れ親しんでいました。
一方でこのプログラムに集まった人たちは、彼らが常に「バグ(Bug)」、つまり実際に誰かが困っている課題を起点にアイデアをデザインするという姿勢です。スタートアップ企業の事業計画における「ペイン」と似たような意味ですが、ユーザーの痛みからプロトタイピングを始めるため、そこには必ず顧客が存在する。デザイン思考特有のプロセスを経験できる貴重な時間でした。

そして何より印象的だったのが、特にアイデアの出力がとにかく速い。頭の中で常にブレストが爆速でなされているというか、話しながら同時にアイデアが生まれていて、「まず整理しよう」ではなく「まずやってみよう」が体に染み付いている感じでした。それだけ大量のブレストを行っているにもかかわらず、プロセスの方法論にこだわらない分、思考プロセスが極限までシンプルで、気がつけば議論が収束している。私の普段のミーティングと比べたら、同じ量の議論を1/3くらいの時間でやってのける感覚でした。
さらに、圧倒的な量のブレストを重ねることで、その後に描く脳内の初期プロトタイプの解像度が段違いに高くなっていく。「これ、もう完成型じゃないか?」と思うくらいのレベルのアイデアが、ブレストの段階で既に出てきているという点も衝撃を受けました。
ということで、ここまでスタンフォード大学での学びについて紹介してきました!
最後は、思い出の写真をいくつかご紹介させていただきます!

スタンフォードをイメージさせるチャペル前の廊下。

Graduate School of Sustainabilityの持つ”Firm”ここでとれた野菜は、100%キャンパス内のレストランで提供されるらしいです!Firmに設置されたピザ窯でピザパーティーもしました!

なんとキャンパス内にミュージアムが!