慶應ビジネス・スクールの学術セミナーにて、スタンフォード大学のチャールズ・イーズリー教授(仲間内では彼を「チャック」と呼んでます)をお迎えし「AI戦略とアントレプレナーシップ」という題で講演をしてもらいました。

多くの示唆に富むお話をいただきましたが、なかでも特に印象に残ったのは、「AIそのものは急速にコモディティ化しつつある」という指摘です。持続的な競争優位は、もはやモデル単体から生まれるものではなく、データ、ワークフローへの統合、信頼、ガバナンス、そして組織としてのポジショニングといった要素から生まれる——そうした見方を共有していただきました。
その日の午前中には、日本成長戦略本部にお連れし、内閣官房の参事官とスタートアップ政策についてディスカッションしました。また、その日の夜は研究者仲間でお蕎麦を食べながら最前線の研究談義。

シリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学の、アントレ研究のど真ん中にいるチャックから直接聞く話は、刺激的で気づかされることが多かったです。私もまだキャッチアップできていない、AIセーフティーへの世界的関心の高まり、そしてフィジカルAI実装が目前となる中での日本への期待感など。日本が培ってきた産業基盤、卓越したエンジニアリング、そして層の厚いものづくりのエコシステムは、重要な差別化の源泉となり得るはず、、、と話をしながら、「規制制度を何とかせねば」との気持ちが高まったのでした(その次の週の「規制改革推進会議」での発言に繋がる)
なお、このセミナーにはKBS関係者が対面&オンラインで約90名集まりました。オール英語でもどんどん質問が飛び、私も思わず「The active discussion reminds me of the Stanford classrooms where I was three years ago.」とコメントするほど。KBSコミュニティの素晴らしさも認識する1日でした。